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イーライリリーの認知症薬「ドナンマブ」が日本で承認!新たな希望が到来

2024-09-24

米製薬大手イーライリリーの日本法人は24日、同社が開発したアルツハイマー病治療薬「ドナンマブ(商品名:ケサンラ)」の承認を取得したと発表しました。この薬は、認知症の進行を遅らせる効果が期待されています。

ドナンマブは、24週間ごとに1回投与される注射型の治療薬で、従来の薬と違って新しいメカニズムでアルツハイマー病の症状にアプローチします。早期の軽度認知障害(MCI)を持つ患者に対し、治療開始から1年半後に進行を29%抑制する効果が確認されました。この結果は、学会での臨床試験で示されたもので、これまでに十分な治療法がなかった多くの患者に希望をもたらすものとされています。

アルツハイマー病は、脳内にアミロイドβというタンパク質が蓄積され、神経細胞の機能が低下することで認知機能が障害される病気です。ドナンマブは、アミロイドβを標的にした抗体であり、病気の進行を早期の段階から抑制できる可能性があります。日本での販売は2024年7月を予定しており、患者やその家族にとっては朗報と言えるでしょう。

現在、アメリカではドナンマブの使用が進んでおり、今後、日本でも同様の効果を発揮できるかが注目されています。認知症治療の最前線であるこの薬の登場が、アルツハイマー病との闘いにおいて大きな一歩となることが期待されています。