フジテレビは21日、放送のニュース番組で、同局のCM差し替えを決定した企業が20日までに75社に上ったと発表した。公益社団法人ACジャパンの公共広告への差し替えは350本以上に達した。

特に影響を受けたのは、21日から11日間の放送を自粛していた中居正広さんが出演する「中居正広ON＆OFF」の番組であり、放送内容が大きく変更されることが示唆されている。日本テレビのテレビ局は21日に、新たな制作現場の社員などに対し、会食などにおける不適切な接触がなかったか、外部の専門家も含めて確認を行うと発表した。

この変更には、視聴者からの強い反応が寄せられ、特にステイホームが求められている中でのCMの内容に対して敏感になっていることが伺える。コロナ禍の影響で広がった自粛ムードが、広告業界に新たな風を吹き込む結果となった。

さらに、今回の差し替えが今後の広告戦略に与える影響やACジャパンの活動が、どう展開されていくかも注目されている。企業広告の倫理や視聴者の意識が変わる中、広告業界は新たな挑戦を迎えている。

【加藤健一、藤本美樹】