科学

火星の日の出:探査機フェニックスが捉えた(2008)【今日の宇宙画像】

2025-01-02

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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特異的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。

さて、アメリカ航空宇宙局(NASA)が2008年7月30日に公開した「火星の日の出」です。火星探査機「フェニックス」によって撮影されました。この連続画像は、火星の日の出の様子を捉えた9枚の画像をGIF動画像にしたものです。撮影が実施されたのは2008年7月5日で、フェニックスに搭載された「地表ステレオイメージャー(SSI)」が用いられました。SSIは、火星の地形や地質を高精度で観測するために設計された装置で、可視光や近赤外線などの多波長フィルターを備えています。

さらに、フェニックスは2008年7月25日に火星の「ボレアリス平原」に着陸し、地表すぐ下に埋もれていた氷(氷の水)を発見するなど、数々の科学的成果を挙げました。その後、予定通り同年11月にミッション終了が発表されました。

このように、探査機フェニックスの活動は火星の環境を理解する上で重要な役割を果たしました。研究者たちは、火星の水の存在に関する知見を深め、今後の探査計画にも影響を与える重要なデータを得ることができました。また、NASAはこの成果を受けて、今後の火星探査ミッションをさらに推進する方針を示しています。

火星探査の最新情報は、NASAの公式サイトや専門家のブログを通じて常にチェックすることができます。今後も新たな発見に期待が寄せられています。