世界

フィリピン、南シナ海サビナ島への船舶配備を継続

2024-09-17

【マニラ 16日 ロイター】 - フィリピン沿岸警備隊の報道官は16日、南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島のサビナ島に5ヶ月間にわたり待機していた船舶が16日に帰還したことを報告し、「この海域でのプレゼンスを維持する」と述べ、同海域への継続的な配備の方針を示した。

沿岸警備隊は、サビナ島での中国の小規模な拠点づくり活動を監視する目的で4ヶ月にわたり船舶を配備していた。

報道官は、帰還は船の修理と乗組員の医療対応を行うためであり、中国からの撤退要請とは無関係であると説明した。「いずれも何らかの形でサビナ島に存在することが沿岸警備隊の主要な目的である」と強調した。

中国海警局は16日、中国の権益を守るために法律に従った活動を続けていると述べ、一帯一路の戦略を進めているとの見解を示した。

このような動きは、フィリピンと中国の間の緊張をさらに高める可能性がある。フィリピン政府は、南シナ海での中国の拡張に対抗するため、米国との軍事的協力を強化している。一方、中国は、南シナ海における権益を守るための取り組みを強化しており、今後の動向が注目されている。