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ハリス氏、南部国境地域を訪問 不法移民の取り締まり強化訴え

2024-09-28

[ダグラス(アリゾナ州) 10月17日 ロイター] - 米大統領選の民主党候補ハリス副大統領は、10月17日に南部国境地域を訪問しました。ハリス氏は、国境にて不法移民の取り締まりを強化する必要性について言及しました。

彼女は、この地域に住む約110万人にも及ぶメキシコとの国境に接する住民や、南部アメリカに流入する移民の問題を口にしました。移民問題は有権者にとって最も重要な課題であり、特にアリゾナ州ではその影響が深刻です。さらに、アリゾナ州は中南米系の有権者が多く、激戦州の一つでもあります。

ハリスさんは「移民問題は恐ろしさと分断の要素を持っている」と語り、不法移民への厳しいアプローチが必要であると強調しました。

不法移民への対策としては、「さらに厳しい手段を講じる必要がある。国境を越えた者は逮捕され、違法に国境を越えた者には5年間再入国を禁じるべきだ」と述べました。また、「反対派に対しては厳正な法的措置をとり、合法的な入国地点での致命的申請を拒否する」と指摘しました。

一方で、ハリス氏は「人道的な移民プログラム」という選択肢をも強調し、安定した移民制度の必要性も訴えました。彼女は、子供時代に不法に米国に入国した人々に対する保護策を実施することが重要だと強調し、公共の会議にて「人道的な移民はこの国の繁栄と未来に対する大きな貢献をする」とも主張しました。

現在、米国政府は国境警備の強化に力を入れていますが,新たな法案の可決にはまだ課題が多いです。ハリス氏の発言は、来年の大統領選挙に向けた戦略の一環とも捉えられています。具体的な移民政策の改正案が支持を得るかに注目が集まっています。動向に関しては引き続き注視が必要です。