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ホンダ、日産に株式取得要請 ルノー保有分、台湾の鴻海が接触 | 共同通信
2025-01-16
著者: 健二
ホンダが製造協議に入った日産自動車に対し、フランスのルノーが保有する日産株の取得を求めていることが分かった。これについて16日、分かった。株式が思わぬ第三者に渡り、協議に影響するのを回避するための動きがある。台湾の電子機器受託生産大手、鴻海精密工業が日産株の取得に意欲を示しているという。
ルノーは2023年、ルノーに有利だった資本関係を対等化することで合意。出資比率は43.4%から15%に引き下げられる予定で、信託会社に移した日産株の売却を段階的に進めている。日産または日産が指示した第三者が株式取得を行い、ルノーが指定した第三者が売却先として有利な位置を持ち、売却時には日産に買い取りを打診することになっている。
さらにホンダは、意図せずに第三者が日産への影響力を高めることを避けるため、日産に対し自社で取得することを基本に対策を講じている。ルノーの出資は直接保有が17.05%、信託会社分が18.66%あり、ホンダはこの信託会社分に対して対策を進めている。他にも、ホンダは日産との関係強化とさらなる連携の可能性を模索しており、自動車業界は今後の動向が注目されている。特に、電動車の普及が進む中で、両社がどのように協力し合うかが市場を大きく動かす要因となりつつある。今後の展開に目が離せない。