成人の日、兵庫県内各地で20歳を祝う典礼 震災30年の神戸「しあわせ運ぶように」全員で合唱、祈り

2025-01-13

著者: 蒼太

成人の日の1月13日、兵庫県内各地で20歳を祝う典礼が開かれた。特に神戸市では、震災から30年を迎えるにあたって、多くの市民が参加し、再生と希望の象徴として「しあわせ運ぶように」という曲を合唱した。参加者は、震災での経験を乗り越え、未来に向けての新たな一歩を踏み出す決意を新たにした。

兵庫県内で成人を迎えた2023年度の人数は約5万1314人に上り、この数は1995年以降で最も少ない状況となった。これにより、地域への関心が薄れていると言われているが、式典に参加した新成人たちは「将来は地域のために何かをしたい」という意欲を見せ、心温まるエピソードが多く聞かれた。

神戸市では、ノエビアスタジアムで式典が行われ、無事に成人を迎えたことを祝うスピーチも多く見られた。また、式典では、震災で亡くなった方々に対する追悼の意も込めて、多様なイベントが企画され、地域住民同士の絆を深める場となった。新成人からは「これからの社会を支える一員になれることが嬉しい」との声も寄せられ、未来への希望が表れていた。

震災の記憶を忘れず、前向きに進んでいく姿勢が多くの人々に感動を与えたこの成人の日。特に今年は特別な意味が込められており、多くの参加者が一体となって温かな感情を共有した。