科学
「ヘラツカイ座β星」とバウシャック【今日の宇宙画像】
2024-09-26
著者: 蓮
今日の「宇宙画像」で紹介するのは、440光年離れた巨大星「ヘラツカイ座β星(Zeta Ophiuchi)」です。この美しい画像は、NASAの赤外線天文衛星「スピッツァー」によって取得されたデータを基に作成されています。(なお、2022年7月25日にスピッツァーX線センサーが公開されたことに言及されています)
ヘラツカイ座β星は、太陽の420倍の輝度を持つ非常に明るい星で、周辺環境で発生するバウシャック(bow shock)と呼ばれる現象を形成しています。これは、星がその近傍の星間物質と衝突することで生じる波のような構造です。
また、この星は非常に高速で移動しており、時速約38kmの速度で宇宙を漂っています。そのため、ヘラツカイ座β星の周囲には、星間物質が圧縮され、衝撃波が生成される現象が観察されます。
ヘラツカイ座β星は、他の星々と連携しながらも、近くで起こった超新星爆発の影響を受けている可能性があると考えられており、今後の研究が期待されています。今回の画像は、その驚異的な美しさと共に、宇宙の謎に挑む重要な手がかりを提供しているのです。