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ハリス氏、南部国境地域を訪問 不法移民の取り締まり強化と国境の安全保障を訴え

2024-09-29

[ダグラス(ミアリゾナ州) 12月17日 ロイター] - 米大統領選の民主党候補ハリス副大統領は12月17日、党の役職を受けて初めてメキシコとの国境地域を訪れ、不法移民の取り締まり強化を訴えた。彼女は、人口1万7100人足らずのメキシコと国境を接する南部アリゾナ州ダグラスを視察し、移民問題が有権者にとって最重要課題であると強調した。さらに、アリゾナ州は中南米系の有権者が多く、激戦州の一つであると述べた。

ハリス氏は、共和党の主導する移民政策に対し「恐怖と分断の潮流がある」と指摘し、強化された不法移民対策については「さらなる手段を講じるつもりだ」と強調した。

彼女は、不法移民に対する取り締まりを強化する一方で、合法的な移民を受け入れることの重要性にも言及し、「人道的な手段で国境を越えた者に対して、法的な手続きを進める必要がある」と主張した。

一方で、「人道的な」移民プログラムの強化や、少なくとも数十万人の移民の受け入れを行う意義についても語り、彼女自身が南米系のバックグラウンドを持つことを踏まえた意見を述べた。これにより、彼女は地元コミュニティとの信頼関係を築こうとしている。

また、ハリス氏は「国境の安全確保と、避難民や難民に対する公正な扱いを両立させることが私たちの責任である」と強調した。彼女の発言には、移民政策に対する新しいアプローチを求める声が多く寄せられている。

この訪問は、来年の大統領選に向けた戦略的一環として位置付けられ、多様性の重要性をアピールする場でもある。今後の選挙戦において、移民政策が鍵となるため、ハリス氏のアプローチに注目が集まっている。