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ハリス氏、激戦州で小幅リード 知事・移民問題ではトランプ氏優勢

2024-09-27

著者: 愛子

【17日 ロイター】 - 11月の米大統領選まで6週間を切る中、民主党候補ハリス副大統領の支持率が激戦州で共和党候補トランプ前大統領に対し、わずかながらリードを示している。最新の世論調査によれば、ハリス氏の支持率は13ポイントに達し、先月の調査から2ポイント上昇した。

各州での選挙戦は熾烈を極めており、ハリス氏がリードをしているのは、ペンシルベニア州などの重要な州に限られている。特に、移民政策の問題が支持者の間で注目されている。移民問題に関するトランプ氏の強硬策が、彼に有利に働く可能性があると見られている。

トランプ氏は、特に南部の州や農村部で強い人気を誇っており、彼の支持者層はハリス氏を上回っている。これに対し、ハリス氏は都市部の支持を受け、若者や有色人種の選挙人に訴える政策を展開している。

ただし、現時点ではハリス氏の支持を持続することができるかが問題であり、公式なキャンペーンの展開や討論会でのパフォーマンスが今後の情勢に大きく影響するだろう。

また、今週中に発表される予定の中間経済データも、選挙戦の鍵となりそうだ。特に、インフレ率や失業率の変動は有権者の心に影響を与える要素となる。

支持率の動向に加え、ハリス氏とは異なる戦略を取るトランプ氏の選挙活動も注目されている。彼は、より直接的なメッセージを送り、特定の問題にフォーカスしたキャンペーンを行うことで、支持を集めようとしている。

結果として、ハリス氏が選挙戦をリードしているものの、両候補の戦略と選挙を左右する話題が競り合う形で進行していることは明らかである。選挙日が近づくにつれ、両者の支持率はどのように変化するのか、注目される。