科学
ポンペイの噴火から逃げる親子像、DNA鑑定したら赤の他人だった
2024-11-12
著者: 裕美
人々の心を打つ「ポンペイ住民の石膏像」
イタリアのカンパニア州には「ヴェスヴィオ山」と呼ばれる火山があります。この山は現在も活火山であり、噴火の恐れがある監視対象となっていますが、79年には特に大きな噴火事件を引き起こしました。
ヴェスヴィオ山が大噴火を起こし、当時、山の麓にあった都市「ポンペイ」は大量の火山灰流に飲み込まれました。その結果、古代都市ポンペイは完全に埋没し、残された住民の姿は石膏に覆われてしまいました。
この時に形成された火山灰流の速度は時速100km以上に達し、ポンペイの住民は逃げることもできず、一瞬のうちに全滅してしまいました。
失われた命の痕跡を探るための最近の研究では、噴火で被害を受けた遺体のDNAが解析され、驚くべき結果が得られました。親子と思われていた二体の石膏像が実は赤の他人であったことが判明したのです。
この研究は、最新の技術を駆使して行われ、DNA鑑定が行われました。これにより、時空を超えた親子の物語が覆されました。親子だと考えられていた二体の遺体が、実際には全く血縁関係がなかったことは、多くの研究者たちに衝撃を与えています。
ポンペイの遺跡からは、多くの人々が何世代にもわたって研究を続けており、新しい発見や議論が絶えません。今後もこの遺跡から、古代ローマの人々の生活や文化についての重要な情報が発掘され続けることでしょう。他にも、多くの遺物や古代の物語が埋もれている可能性があり、さらなる研究が期待されています。親子像の調査は、この都市が持つ歴史の深さを再認識させてくれる出来事となりました.