韓国の保守系与党「国民の力」の韓東芬（ハン・ドンフィン）代表は16日、記者会見を開き、辞任する意向を表明した。韓氏は選挙活動に関する疑惑への謝罪を行い、14日の衆議院選挙結果に関連して党内から激しい批判を受けていた。

「代表としての正当な職務行為が不可能になった。苦痛を受けたすべての国民に心から謝罪する」と述べた。

与党内では辞任に対する意見が分かれ、多くの議員が韓氏に早期辞任の方法を模索していた。しかし、決定出てからは12人の議員が反対し、辞任表明に至った。党自体は「反発」の方針を維持したが、少なくとも12人が造反し、辞任多数で可決された。

その後、党執行部の最高責任者5人全員が辞任意向を表明。党指導部は事実上崩壊していた。\n【ソウル日下元美】

この辞任劇は、韓国政界に激震をもたらし、今後の政治情勢にどのような影響を及ぼすか注目が集まる。さらには、次期指導者候補として誰が名乗りを上げるのかも話題になっている。

韓国では政治的不安定さが続いており、与党の内紛や辞任が相次いでいる。次回の選挙に向けて有力な候補が必要とされる中、党内の権力闘争が激化している。韓国社会はこれに対し厳しい視線を向けており、今後どのようなリーダーシップが求められるのかが大きな焦点となっている。