【ソウル＝姜原浩之】韓国のソウル中央地裁は16日夜、尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領の捜査をめぐる適任判断の延長を決定した。この決定により、現職大統領の初のケースにあたる捜査が続くこととなる。

今回の捜査は、尹大統領本人の関与を疑う高官の不正行為に関するもので、警察が周辺の証拠を収集している。特に、「高官犯罪捜査庁」は尹大統領の適任判断を15日までに行うという意向を示しながら、捜査の進展に徐々に力を入れている。

尹大統領は16日、高官不正発覚後の迅速な対応を求める発言を行い、法と秩序の確立を強調した。その姿勢は支持者の間で高く評価されており、一方で批判者からは政権運営が不透明であるとの声も上がっている。

これに関連し、世論調査によると、尹大統領の支持率は最近のスキャンダルの影響を受け、50%を切る結果が出ている。政治的手腕が問われる中、尹大統領は国民への信頼回復を目指している。

韓国政府内部では、尹大統領とそのチームはこの問題への対応を急いでおり、適任判断の結果次第では、政権の継続に大きな影響を与える可能性があると見られている。今後の進展が注目される。