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グリーンランド自治政府首相「デンマーク人になることも、米国人になることも望んでいない」 : 読売新聞

2025-01-11

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【ロンドン=薄田一彌】デンマーク領グリーンランドの自治政府首相が10日の記者会見で、「我々は米国人になることも望んでいない」と語った。米国のトランプ大統領がグリーンランドの購入を提案したことや、地域の資源開発に対する関心が高まる中、首相は地域の独自性を強調した。

首相は、デンマークとの関係を維持しながら、グリーンランド固有の文化やアイデンティティを尊重することの重要性を述べた。また、米国との関係についても、協力は重要だが独立した存在でありたいとの考えを示した。この発言は、国際的な注目を集めている。

さらに、首相は、「私たちは、自分たちの問題を自分たちで解決する力を持っている。未来は私たちの手の中にある」とも述べ、自己決定権の重要性を訴えた。グリーンランドは豊富な鉱鉱資源を抱えており、世界的な気候変動の影響で開発への関心が高まっている。地元の人々は自然環境の保護にも配慮しつつ、持続可能な開発を目指している。