（ＣＮＮ） 米東部バーモント州の無所属上院議員、バーニー・サンダース氏は16日に声明を発表し、民主党が進める候補者選びに対して批判を展開した。サンダース氏は、「同党の中間候補者たちが集まり、モチベーションを持たない有権者を拾い上げることができなかった」と述べ、民主党の指導者たちが現政治状況に対する危機感を持つべきだと強調した。

同氏は、民主党がその進化する戦略に沿って、2020年と2024年の大統領選挙に向けた準備を進める必要があることを指摘。その背景には、アメリカ国民が「痛みと政治の痛みを抱えている」として、特に経済状況の悪化や医療システムの不備が挙げられる。

バーニー・サンダース氏は、現在、数千万人のアメリカ人が苦しんでいる現実を直視し、民主党がより良いベネフィットを提供することが急務であると警告。全米的な医療サービスが均等に提供されていない状況を指摘し、特に中小企業への支援が重要だと唱えた。

「民主党指導部が現状維持を続ける限り、アメリカの人々は失望し、その怒りが高まっていく」と彼は警鐘を鳴らし、変革の必要性を訴えた。

サンダース氏の発言は、2024年の選挙に向けて民主党が無視できないメッセージを投げかけている。多くの有権者が変化を求めている今、党内の戦略見直しが急務であると強調された。

この議論の背景には、アメリカの経済の停滞、不平等、医療制度に対する不満がある。このような状況下で、民主党はどのように団結し、有権者の信頼を取り戻すのかが注目されている。