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関東での怒涛の10連勝!!「落ち着いていけた」 全勝V&大関とりへ加速!秋場所(1/2場所)

2024-09-17

大相撲秋場所10日目(17日、両国国技館)成績順第で大関昇進の可能性が高まる関東大の里(24)は関脇隠岐(28)を寄り切り、10連勝で単独トップを守った。隠岐が敗れ、1敗がなくなり、後続とは2差に広がった。関大は玉鷲(26)が豪栄道(26)を寄り切って7勝、豊昇竜(25)は関大に寄り切り6勝を挙げた。

行司の軍配が返る以前に、勝ち越しの行方は見えていた。成績順第で大関昇進の可能性がある関東大の里が、元大関の関脇隠岐を圧倒して勝ち進んだ。

「落ち着いていけた。しっかり集中できたと思う」

立ち合い。隠岐が注目をつけて左へ変化。しかし、下半身は崩れない。すぐに向かい合って意地の右差しを決めた。今場所、武器として多用する左おっつけで圧力をかけ、さらに右を引くなど、力をかけ切った。

残りの関脇も順調に戦いを進めた。今場所は、武器としてその正攻法を磨き上げ、力をかける際の右差しの正確性も増してきた。

大関戦を残す中、強豪が追加代替も増える傾向だ。1場所15日制が定着した昭和24年以来、関取における全勝優勝は例がない。大の里は「場所が終わったわけではない。目の前の相手に集中して。先のことは考えず、頑張りたい」と話し、姉弟子である白星を見た主席の大関も「連勝を重ねるだけ。目指すべきはウィズでもある」と、意気込んでいた。

勝ち越し評判として土俵下で弟子の白星を見た師匠の二所ノ関親方(元横綱朝風)は「隠岐が消極的に来たから、片方的な相撲になった。隠岐の作戦はバランスを失って、それはなかった。大の里が勝っても強さは感じなかった」と話し、課題点を指摘した。