科学

危険な「毒キノコの真実」が明らかに、今年10月は食中毒が多数発生…北海道「慣れた人でも判別難しい」

2024-09-26

秋のキノコ狩りシーズンが到来し、北海道が毒キノコへの注意を呼びかけている。今年、特に10月は毒キノコによる食中毒が多く発生しており、昨年も被害者が出ている。北海道では毒キノコを見分けるためのハンドブックを作成し、参考にするよう求めている。

昨年の10月には毒キノコによる食中毒が3件発生した。厚真町では、自宅近くで採ったキノコを食べた夫婦が吐き気や下痢を訴え、うち1人が死亡した。食べた際には、見た目が類似した普通のキノコと混同しやすく、特にベテランのキノコ狩り愛好者でも間違えやすい。医療機関からは、キノコを食べた結果、致死的な中毒が出ていることが報告されている。

最近の研究によれば、北海道内では2019年から2023年にかけて、食中毒に関連した毒キノコの出現頻度が増加している。特に、厚真町のケースでは、幹部を含む4人が死亡しており、個々の毒キノコの種類や特性が正しく理解されていないことが影響していると指摘されている。

さらに、毒キノコに関する誤情報も多く存在し、「毒を持つものは食べられる」という誤解が広がっている。北海道人は、特に慣れた人といえど、自己判断でのキノコの採取・食用には厳重な注意が必要であると専門家が警鐘を鳴らしている。

北海道では、秋の食の楽しみの一環としてキノコ狩りが行われているが、正しい知識を持たなければ、命に関わる危険性がある。今後、観光地や地域の保健所では、毒キノコに関する啓発活動を強化していく方針だ。