科学

観測史上最も輝く巨大赤色巨星「ユニコーン」と重力で引き寄せられた赤色巨星【今日の宇宙画像】

2024-11-18

著者: 蒼太

今日の宇宙画像では、特に注目すべき業績が発表されています。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からのおすすめ画像を紹介していきます。

大阪大学のTharindu Jayasinghe氏が進めた研究チームは、太陽の約3倍の質量を持つ赤色巨星「ユニコーン」を発見しました。この「ユニコーン」は、赤色巨星「V723」を引き寄せる重力によって形成されたとされ、観測史上最も輝く赤色巨星として知られています。

この発見は、2021年4月28日のデータを基に行われました。観測によると、ユニコーンの輝度は太陽の数十倍に達し、通常の赤色巨星を上回ることが報告されています。

ユニコーンは、形成過程が中性子星と赤色巨星の間にある「質量ギャップ」を埋める存在であり、新たな天文学的な知見を提供します。この赤色巨星は、約15,000光年先に位置し、現在、さらに多くの研究が進められています。

ユニコーンとV723は、460日周期で互いに公転しながら、お互いに影響を与え合っています。この現象は、重力相互作用によって強められ、ユニコーンが引き寄せられる形で観測されています。

この発見は、短期間で明るさが変動する星々の理解を深めるきっかけとなるでしょう。また、ユニコーンは観測史上最も輝く赤色巨星の一つとして、今後の研究や観測における重要な対象となる可能性があります。