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複雑病変へのPCI、OCTガイド vs. 血管造影ガイドの勝者は? | 医師向け医療ニュースはケアネット

2024-09-26

複雑病変に対する薬剤溶出ステント(DES)の使用が必要な患者において、光干渉断層法(OCT)ガイド下の経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は、従来の血管造影ガイド下PCIと比較して、1年後の主要有害心血管イベント(MACE)の発生率を有意に低下させることが明らかになりました。韓国・延世大学校のSung-Jin Hong博士らが、同国内の20病院で実施した研究では、OCTによるガイドラインに従った治療が患者の予後改善に寄与する可能性が示されました。

この研究は、複雑な冠動脈病変を有する患者に対して、OCTに基づく治療法がより精密な介入を可能にし、さらに血管の内腔の状況をより詳しく解析することができることを強調しています。これにより、治療後に血流が改善され、再狭窄のリスクも軽減されるとされています。

研究チームは患者の選定やデータ収集に細心の注意を払ったと述べており、今後の大規模なランダム化試験の実施が期待されます。この結果は、医療現場においてPCIに関連する治療法の選択を見直す重要な指標となるかもしれません。

この研究の詳細は、学術誌『Lancet』に掲載される予定です。医療技術の進歩による新たな治療法の導入が、患者のQOL向上に寄与することを期待したいところです。