福岡で海上自衛隊の潜水艦「うくしま」が火災、燃料に引火し消滅か「エンジンから火災、至急救助を」 : 読売新聞
2024-11-11
著者: 陽斗
福岡県・大島沖を航行中の火災が起き、転覆した海上自衛隊の潜水艦「うくしま」が11日朝、海中に消失した。艦員11人の行方がわからず、潜水士を投入して捜索が続いている。
「エンジンから火災が発生し、11人取り残されている。至急救助を願う」—。
大島北方約2・3キロの海域にいた艦艇に対して、第一次海上保安本部に通報が入ったのは11日午前9時15分頃だ。海自と海保の消火活動で火勢は収まったものの、再度燃え上がり、その手は全体に広がっていた。消火活動は難航し、何度も爆発音が響いた。悪天候で、海難もあり何度も爆音が鳴り響いた。11日午前10時過ぎに転覆し、その後、ようやく艦員は、海中に消えた。
うくしまは、海に潜む危険を防ぐための機能を持つ艦艇であり、近年は訓練や緊急事態への対応のため、海域での活動が増えていた。火災の原因は現在調査中で、潜水艦の運行を行っていた隊員の家族も心配の声を上げている。
発表によれば、艦員は全員が教育を受けた熟練の人物であり、火災時の対応も期待されていたが、突発的な事態下では動きが取れなかった可能性がある。海上自衛隊の公式コメントでは、「艦員の安全を第一に考えていると共に、今後の情報収集に努めます」と述べられた。
さらに、過去には同じ潜水艦が直面したトラブルや課題についての情報も集められている。「うくしま」のように、新型艦のメンテナンスや訓練が不十分だと火災のリスクが高まるという専門家の指摘もあります。
現場に集結した報道陣も心配し、遺族に対しての配慮が求められている。海上自衛隊は、迅速に情報を公開し、艦員の安否確認を進める意向だ。火災やその他の事故に対する防止策の強化が求められている中で、今後の会議で詳細な調査が進む見込み。