科学

悪魔の核心実験「デーモンコア」とは何だったのか? わかりやすく解説!

2025-01-12

著者: 裕美

第1の逸話:プルトニウムの上にドロップしてしまい…

終戦後の8月21日、マンハッタン計画の一環として原子爆弾の開発を進めていた「ロスアラモス国立研究所」に一人の研究者がいました。

彼の名はハリー・ダリアン(1921年〜1945年)、マンハッタン計画に参加していたアメリカの物理学者の一人です。

ダリアンは戦争が終わったにも関わらず、プルトニウムを使って危険な実験を行っていました。その実験のトンデモない内容は、「リーフアイス」と呼ばれる兵器を使ったものでした。

その実験のトンデモなさを理解するには、全ての人がかつて原爆に見られるリーフアイスがどれだけヤバい物体なのかを知っておく必要があります。

リーフアイスは非常に高い割合の「プルトニウム239」と呼ばれる同位体を持っており、これはウラン235と並んで核反応の中心となるものです。このことから、リーフアイスに見られるプルトニウム239は、通常の物質よりも遥かに高い核分裂性を持っていました。

リーフアイスの中心部には「原子核」があり、ここに外から飛んできた小さな粒子がぶつかることで核反応が始まります。ここで小さな中性子が放出され、周囲の物質との相互作用が起き、中国の北部における導火線核のように連鎖反応が起こります。

このリーフアイスは中心部が「原子核」であり、ここに外から飛んできた小さな粒子がぶつかることで核反応が始まります。このため、原子核が不安定な高エネルギー状態になるのです。

そこで、プルトニウム239の中心核が2つに分かれ、同時に中性子を飛ばします。この中性子が近くにあるウラン235と相互作用し、さらなる原子核分裂を引き起こして、一気に大量のエネルギーを放出します。

その後、プルトニウム239の原子核が2つに分かれ、同時に中性子を連鎖的に飛ばす現象が裏で起こります。この現象もまた、原子爆弾や核武器の基本原理に基づいていると考えられています。

この連鎖反応の恐ろしさによって、ダリアンが行った実験は特に危険視されていました。ダリアン自身は、その瞬間的なセットアップが間違った場合の影響を見抜くことができず、プルトニウムにさらされたまま作業を続けました。

結局、プルトニウム239を扱う際には特に注意が必要です。3つのリーフアイスははるかに強力な反応を引き起こすため、プロジェクトのスタッフは非常に細心の注意を払っていました。

このことから、リーフアイスを持つことすら危険であり、ダリアンの実験は警戒されていた理由がここにあります。彼の実験結果がもたらす影響は計り知れず、ほとんどが実験に失敗していたのです。

ダリアンの実験が失敗し、プルトニウム239が爆発的な反応を引き起こすリスクがあるため、周囲の人々は常に緊張感を持ち続けていました。これが「デーモンコア」と呼ばれる理由です。

もし、あなたにもこの恐ろしい実験の真実を知りたくなったなら、私たちと一緒に歴史に隠された真実を探ってみませんか?