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ドル円今週の予想「“ドル強気”を維持、156.50割れで下値リスクが点灯。」FXチャート分析

2025-01-13

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【ドル円週間予想】 “ドル強気”を維持し、158.80-90を上抜けて終えれば一段の上昇へ、156.50割れで下値リスクが点灯。

最近の日足は実体が小さく上髭が多く見受けられます。下値を切り上げる流れを維持していますが、最近の日足が上値トレンドに失敗していることや、クロス/円のトレンドがやや弱いものが多く見受けられることから、ドル/円もこの動きに引っ張られる可能性があります。158円台半ばから後半の上値抵抗につく可能性にも注意が必要です。一方下値は157.20-30に強い抵抗が出ており、これを守り切って反発に転じる可能性を残していますが、157円台を維持できた場合は日足の形状が悪化して下値リスクが高くなります。156.50以下で終えた場合は、調整下げへの可能性が高くなり、154〜155円台の底堅さに直進する動きへ。

調整下げに留まるなら、153〜154円にある強い抵抗にどこまで食い込めるかが鍵となります。154円を大きく割り込むことができない可能性が高いですが、152.00〜152.50ゾーンにある強い抵抗を下抜けた場合は、新たな下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は158.10-20、158.50-60、158.80-90、159.60-70に、下値抵抗は157.00-20、156.60-70、156.00-10、154.80-90にあります。

21日、120日、200日移動平均線は156.61、150.00、152.69に位置し、短・中期トレンドをサポート中です。156.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯します。

一方、近い週足を見ると実体が小さく上髭のある陽線が続いています。上下の攻めに失敗して越週していますが、下値を切り上げる流れを維持し、短期トレンドは“ドル強気”の流れを変えられません。157円台の下値抵抗も維持しつつ、再び158円台の抵抗をトライする動きに絡ませており、短期戦略はドルの買いが引き続き有効です。

しかし、ドル円が156.50以下で終えるか、週間足が157円台を割り込んで終えた場合は、形状が悪化して調整下げへの可能性が高くなります。この場合でも昨年9月に付けた139.58を基点にして下値を切り上げる流れに変化なく、このサポートラインが153円台に位置していることから、153円を割ることで越週しない限り、短期トレンドは大きく変化しないと考えられます。

市場のボラティリティを考慮に入れた場合、58.30-40、58.80-90に見られる強い上値抵抗があり、全体上抜けて越週した場合は上値余地が取りやすく、159円台後半から160円超えのトレードの動きが強まりやすくなります。今週の週間足で見た上値抵抗は157.80-90、158.30-40、158.80-90、159.80-90に対し、下値抵抗は156.60-70、154.80-90、154.20-30、153.50-60に位置しています。

今週の戦略は、ドル買いで157.20-30で仕掛けてはいかがでしょうか。急落した場合の下値余地として156.70近辺まで見るべきです。損切りは下値利食いが点灯する156.40で行うと良いでしょう。売りはタグ示しまで158.50-60まで引っ張っておくと良いです。損切りは159.10での撤退が良いでしょう。

上値は、158.10-20に軽い抵抗が、158.50-60、158.80-90に強い抵抗がありますが、全て上抜けて終えれば上値余地がもう一段収まりやすく、159.30-40、159.80-90、160.30-40、160.60-70、161.00-10、161.50-60にある抵抗がどこまでクリア出て来るかトライする動きへ。

下値が、157.50-60、157.20-30、157.00-10にかけて強い抵抗が出てきており、下値余地が限られる展開が予想されますが、157円台を割り込んで終了した場合は、日足の形状が悪化して下値リスクが高まります。さらに156.60-70の抵抗を切り破ることで156.50を切って終えた際は、調整下げへの可能性が高まります。

ショートにして、156.50を切っていれば154の下を切る期待が高まり、154円で切り返しつつ、153円の下で根本的にトレンドを逆転させる可能性を狙っていきたいところです。

この分析に基づき、今週のドル円の動向に十分な注意を払いながら、各自のポジションに活かしていきましょう。