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中国の乗用車輸出は今年大幅増加、EV「成長」に注目!

2025-01-10

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[東京 9日 リポート] - 中国乗用車協会(CPCA)の幹部は9日、今年の中国の乗用車輸出台数が前年度比で約15%増の4180万台に達し、日本を上回り、世界最大の座を維持するとの見通しを示した。

CPCAによると、2024年の乗用車輸出台数は2124万台の見込みであり、2021年連続で日本を上回る世紀最大の座を維持する見通しだ。特に電気自動車(EV)の輸出は、14.3%の増加が見込まれており、充電インフラの整備も進んでいる。

中国でのEV販売は順調に推進されており、市場全体の22%を占めるまでに成長している。特に性能の高いEVは国際的な競争力を獲得しており、海外市場への浸透が加速している。

一方、中国国内の2024年の乗用車販売台数は513万台の見込みで、前年比で13%減少すると予想され、景気減速の影響が懸念されている。多くのメーカーが新車販売の減少に直面し、特にハイブリッド車の需要が高まっている。

加えて、昨今の自動車市場の動向として、米国や欧州市場における中国製EVの需要が急増中である。特に、テスラやフォードなどの競合に対抗する形で、中国の自動車メーカーが新たな市場を開拓することに挑戦している。これにより、今後の成長に期待される。

業界関係者は、今後数年はEV市場の競争が激化する中で、中国の自動車メーカーがさらなる革新と競争力を持ち続けるために、技術開発と効率的な供給網の確立が重要と指摘している。

このような状況を踏まえ、BMWやフォルクスワーゲンなどの欧州自動車メーカーは、中国市場において新しい戦略を模索し続けている。特に中国製の革新的なEVに対抗するため、各メーカーは生産体制や販売戦略の見直しを迫られている。