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東証グロース市場250指数は最長の4年連続安へ、課題抱える鉱石混交市場

2024-12-23

著者: 健二

東証グロース市場250指数(旧マザーズ指数)は2024年も下落し、年間で過去最長の4年連続安となる見込みであることが明らかになりました。株式流動性の低さに加え、上場前の成長企業を支援する投資家が少なく、日本の新興市場が抱える課題を浮き彫りにしています。

グロース市場の年初来パフォーマンスは23日時点でマイナス11%を記録しています。4年連続で下落すれば、グロースのデータでさかのぼる2000年以降で最長となる見通しです。主要株価指数の東証株価指数(TOPIX)の15%高を大きく下回る中、中韓の新興市場指標との比較でも厳しい状況が続いています。

市場関係者の間では、国内の新興市場の参加者不足や日本銀行が追加利上げのタイミングを探る中、相対的に財務が脆弱(ぜいじゃく)な成長途上の企業が多いため、今後25年もグロース市場は弱い値動きが続くとの予想が多いです。

アイザワ証券投資顧問部の三井俊也氏は「成長性よりも安定した事業がまだある」とし、「投資で成長を加速させる企業は一筋縄ではいかない」と述べています。時価総額が少ないと流動性が低く、利益が出ていない企業が多いなどのリスクを含めると、投資する魅力は乏しいと指摘されています。

実際、流動性は来るよりも低下しており、グロース市場における投資金利比率(200日移動平均)は11年ぶりの低水準です。日本の取り引き所グループの資料によると、流通株式比率が50%未満の企業はグロース市場で6割超と、13%程度のプライム市場よりも多く、グロース250の加重平均後の1株当たり利益が19年にマイナスに転じて以来、赤字が続いています。

企業やベンチャーキャピタルなどの投資家が上場を急いでいる背景には、創業期のスタートアップに投資する日本でのプレイヤー不在を指摘する声も多いです。

未上場株にも投資する公募投資信託の運用を始めたファンドマネジャーは、「株式でさえ資金調達ができない企業がある」と指摘しています。結果的に上場後に成長が鈍化するケースが散見されるとされています。

なお、グロース市場への投資は大きなリターンを得る可能性があるという見方もあります。三井氏は、「新興市場では、成長株を含めても評価される市場であれば、待望される個別株を引き寄せることができる」と期待の声も上がっております。最後に、日本銀行が見通しを続ける景気や物価の調整により、金融緩和が続くことから、グロース市場の活性化が期待されています。さらに、経済の成長を促進する新たな施策が打ち出されれば、積極的な投資が呼び込まれることになるでしょう。