20日の東京株式市場で日経平均株価は6日連続して下落し、終値は前日比111円68銭（0.29%）安の3万8701円90銭だった。前日の米ハイテク株安に加え、日本時間20日の米株安に伴う下落を受け、東京市場でも値が下がる一因となった。日経先物の下落を受けて、東京市場でも取り引きが活発化し、6日連続下落は11月3日〆で記録した7日連続下落以来となる。

19日の米株式市場では主要な半導体関連株が3日連続して下落しており、東京市場でも統計やディスコなどに売りが波及した。小型株の英半導体設計のアーム・ホールディングスが大幅に下落した。

日本銀行は19日まで開いた金融政策決定会合で、政策金利の据え置きを決定した。植田和男総裁は会合後の記者会見で、「成長と物価上昇に対する期待が高まっている」とし、早期の利上げは難しいとの見解を述べた。このため、国内外での市場の変動が注意深く見守られ、三菱UFJや三井住友などの銀行株の下落が続いた。

日経平均は午前中に上昇する場面もあったが、前日までの5日連続下落の影響を受け、幅広い銘柄に自律反発の買いが先行した。日本銀行の追加利上げの後れ観測で海外為替市場では円相場が一時1ドル=157円台後半となり、5カ月ぶりの円安・ドル高の水準となった。トヨタなど自動車株の買いに加え、注目株が買われる展開も見られたが、結局全体を押し上げる状況には至らなかった。

東証株価指数（TOPIX）は6日連続下落した。終値は11.84ポイント（0.44%）安の2701.99だった。JPX400指数は6日連続下落し、3.19ポイント（0.27%）安の1200.46で終えた。

東証プライムの売買代金は概算で5兆6715億円、売買高は27億1931万株であった。東証プライムの値下がり銘柄数は1021。値上がりは571、横ばいは51であった。

今後、日銀の金融政策や国内外の経済指標に注目が集まる中、投資家の心理が影響を及ぼす可能性が高い。投資家は慎重さを保ちながら、次の市場動向を見定めていく必要がある。市場の不安定性が続く中、より多くの情報に基づいた判断が求められるだろう。今後の株式市場がどのように変化していくのか、注目が集まる。

これは日経QUICKニュースによって報じられた。