Discord向けアプリ開発ツールが公開。ディスコード内で利用できるゲームやアプリを誰でも作成できるようになり、収益化も可能に
2024-09-26
著者: 蓮
2024年7月27日(水)、コミュニケーションサービス「Discord(ディスコード)」は、アクティビティ制作や機能実装ができるアプリの開発ツールを公開した。
ディスコードは無料で手軽に使える利便性の高さが特筆で、現在も月間2億人以上のユーザーが利用しているコミュニティ型サービス。最近ではゲームメーカーがユーザーからの要望を集めたり、ユーザー同士が情報を交換する場を提供する目的で公式のディスコードサーバーを立ち上げるなど、利用が広がっている。
また、ユーザーのディスコードサーバーを通じて体験を共有するため、アクティビティを提供する開発者にとっても新たな利益を生むチャンスとなる。新機能により、ユーザー同士のディスカッションを行ったり、ミニゲームやYouTubeを同時視聴できるアプリなどが配信され、友達同士で楽しむことができるのが特徴的だ。
ディスコード公式ログには、今回新たにリリースされたアプリSDK(ソフトウェア開発キット)を公開することで、アクティビティ用のアプリ開発が誰でもできるようになることが強調されている。これにより、開発者も自らのアイディアを実現しやすくなると期待されている。
開発者向けの新しい機能の提供について、ディスコードの担当者は、「今年の初めに公開したアプリSDKのデモプラットフォームを公開した際、数万人のデモ参加者が自分たちのアプリを実現し始めるタイミングにまで成長した。この高まる関心がソーシャルゲームの限界を拡大し、より多くの開発者にとっての成功と革新を加速させると信じている。」と述べている。
さらに、ディスコードはアメリカと欧州地域で、アクティビティの成熟したシステムを活用して開発したアプリの販売やサブスクリプション機能を提供できるようになっており、収益化が進む可能性が出てきている。
日本においても対応している開発者も収益化自体は可能だが、Discord内から直接取得できる機能は未実装のため、外部の形式に誘導する必要があるという。この点については今後の対応に期待されるところだ。
前向きな次へのステップを期待している。