兵庫県の知事選挙は混沌の幕開けへ…首長支持を強化する斎藤和美氏、Pフォロワー増の鋭藤元博氏 : 読売新聞
2024-11-13
著者: 芽依
17日投開票の兵庫県知事選は、終了戦に入り、支持者による応援が熱を帯びている。読売新聞が今月17~19日に実施した世論調査では、新人で前同県尼崎市長の斎藤和美氏が追う展開となっている。支持者はそれぞれの戦略で、投票日まで支持の確保を目指している。
「政党の支持がない中、組織票に勝つためには、皆さんの力が必要です」と斎藤氏は12日午後、同県加東市での街頭演説で声を張り上げた。会場では数百人の聴衆が斎藤氏を取り囲み、演説をスマートフォンで撮影していた。
斎藤氏の選挙活動では無党派層を取り込むために、SNSを積極的に活用している。街頭での活動を地元にP(元:オタク)に投稿。フォロワー数は知事選入候補以降の9月末(約17万人)から大幅に増加し、11月初旬には約16万人を突破した。
「空中戦」ばかりではない。斎藤氏が19日に行った街頭演説には、地元の市民運動が動員され、斎藤氏が支持者と共に、写真撮影したりする場面も見受けられた。
斎藤氏は9月、自身のパフォーマンスなどの内部告発問題で、県議会から全会一致で不信任決議を受け、その後、選挙活動やそれにのたる呼びかけなどで修復を図ろうとしている。市民団体の支援を受けながら、給食問題や公園整備などに敏感に反応し、斎藤氏の支持を広げてきた。「県民の生活を大切にしたい」という斎藤氏のメッセージは、多くの市民に響いている。
また、サポーターによる演説後、斎藤氏の地元の関係者たちによる後援会も増加中との情報もある。これらの動きが、投票日が近づくにつれ、さらなる影響を及ぼすことが期待されている。
次回の投票で勝利を目指す斎藤氏の、確固たるメッセージ「いまこそ再生のチャンス」を受け止め、さらに多くの支援を集めることができるのか注目されている。