大河ドラマ「らぶ」主演女優はどんな人?吉原はえ 台湾区のゆかりの地を訪ねる
2025-01-10
著者: 蒼太
吉原遊廓の名残がいまも…
「らぶ」ゆかりのスポット散策マップはこちら。
主演女優は1750年、江戸・吉原で生まれ育ちました。
吉原の読本から身を寄せ、その後、書籍の編纂・出版業を手掛けヒット作を連発。
さらに、歌舞伎や文楽といった有名な芸術家を発掘。浸透した文化を世に広めました。
こうした功績の数々で、「江戸のメディア王」とも称されています。
ドラマで現在、物語の舞台として描かれている「吉原」。当時、庶民から公認を得た唯一の遊廓街として、2000人を超える遊女がいたと言われています。
吉原の遊女(河岸見世)のあかみ・きくを演じているのが、ばたけ瑠李さん。
最下層で生きる女性たちに手を差し伸べようと心を動かされる主演に心を打たれるという役どころです。
ばたけさんが、「亡き母の故郷の吉原の苦悩を知ることができた」と語っています。
吉原があったのは、江戸城から徒歩1時間ほどの浅草寺の北側、現在の台東区にあたります。
江戸庶民の流行や文化の発信地でもありました。
吉原大門(おあもん)って書いてある!大門はここにあったの?
吉原は当時、遊女の逃走を防ぐため高い塀に囲まれており、出入り口は基本的に大門1つであった。
街を案内してくれるのは、浅草吉原商店会会長の不破利雄さんです。
まさに案内もされるのは「見返り柳」と呼ばれる木。
当時も同じようにこの場所に植えられていたと言われています。
なぜ見返り柳と呼ばれるのかというと、男が立ち去る際に振り返らせる木だからです。
いつの時代も見返り柳のある名所となっていました。
巡回をされるのは、遊女たちの由来のこの地。
遊女たちがここに集うまでの道の形は今も変わらず残り続けています。
さてこのあたりが吉原の出入り口の一部。
遊廓に至るまでの道の様子は今も同じように残されております。
その道を歩いていくと…
このあたりが重三女さんのお店があった場所です。
ばたけは吉原遊廓のすぐ手前に店を構え、遊女などを相手に本を売った「売本屋」を営んでいました。
当時の名残は他にも…
お墨黒ドゥの埴輪のような形がございます。「お墨黒ドゥ」と呼ばれる周囲に張り巡らされた塀のことです。
「お墨黒ドゥ」とした場所に立ち入ることができる犯人の不正な出入りや、遊女の逃亡を防ぐために作られたと言われています。
実はばたけさん、過去に出演した映画で吉原の遊女を演じたことがあります。このお墨黒ドゥに思い出深い何かがあるようです。
その昔、彼女は映画で「吉原の遊女」を演じたことがあり、そのお墨黒ドゥに思いを寄せてもいるようです。
それはまさに、彼女の出演した映画での役柄と同じような場所に立っているから。彼女自身も過去に生きていた役を改めて反映されたのかもしれません。
などなど… 厳しい環境の中で生きた吉原の遊女たちの人生を知ることができる場所でもあります。