世界
ウクライナ、モルドバへの石炭支援協議 ロシア産ガス輸送停止で
2025-01-09
著者: 裕美
[10月8日 リポート] - ウクライナのゼレンスキー大統領とモルドバのサンドゥ大統領が、モルドバのエネルギー供給に関する重要な協議を行いました。この協議は、ロシアからの天然ガス供給が長期的に不安定になる中、ウクライナがモルドバに対して石炭供給を行うことで、電力不足や暖房の問題を解消することを目的としています。
ウクライナは、ロシアによる侵攻以来、エネルギー供給の多様化を進めており、今回の協議はその一環として位置付けられます。ウクライナとモルドバの地理的な近さを活かし、両国のエネルギー協力は一層強化される見込みです。
サンドゥ大統領は、8日の記者会見で、「石炭供給を含め、モルドバのエネルギー安全保障を強化するための支援をお願いしたい」と述べました。この発言は、モルドバのエネルギー供給がロシアに依存していたことから、今後の自立したエネルギー政策への大きな転換を示唆しています。
さらに、ウクライナ側は、石炭を供給することによって、モルドバの冬季の電力供給に対する不安を軽減し、国民が安全に暖かい冬を過ごせるよう支援する意向を示しています。
エネルギー専門家によると、モルドバがロシア産のエネルギー資源から脱却するためには、ウクライナとの連携が今後ますます必要になるとのことです。また、地域の安定を図るためにも、エネルギー供給の多様化は重要であるとされています。
この協議により、ウクライナとモルドバは、ロシアの影響力を減らし、より自立したエネルギー政策を実現するための強固なパートナーシップを形成することが期待されています。今後の動向に注目です。