船井電機、1円でブランド提供「印鑑捨てられた」動きを激白。経営権はどこへ?
2025-01-16
著者: 裕美
船井電機のニュース。親会社の破産手続きが始まるなか、異例の事態です。番組が船井電機の経営権を1円で買い取った社長を独占取材するも、この社長も「知らぬ間に経営権がなくなった」と主張しています。
●船井電機の経営権を1円で提供
昨年10月、社員550人に突然解雇が伝えられ、破産手続き中の大手家電メーカー・船井電機。
EFI株式会社社長(59)
「本当のことを伝えなければいけないタイミングだと思い、今回は来させていただきました。」
番組が関係者を取材すると、破産の裏側に経営権を狙う不穏な動きがあることが分かりました。
1ヶ月前、番組の取材に応じた船井電機の上田智一前社長(51)。去年9月、事業で抱えた100億円近い個人保証を引き受けたことに、船井電機の経営権を都内のブランドに1円で提供したことを明らかにしました。
上田前社長
「買い手(ブランド)として合意をしていかなければならないと思いますが、今の段階では1円で会社をその買い手が持っているだけで、個人保証が外れていないという状態になっています。買い手の義務は全く履行されていない。1円で持っているまま終わりです。」
契約条件としては100億円近い個人保証は、上田前社長がかかえる内容で、契約の詳細については知らなかったと説明しています。
上田前社長
「買い手(ブランド)にサインをもらった段階で、その内容は上田自身には伝わっていません。プロセスとして記録をしていて、私たちが知らなかった部分もあると思います。」
福井社長
「(Q.契約内容は?」と読まれると「はっきり言うと、記憶がなかったので。何かあったとしても、あまり必然性はないと思います。」
さらに、船井電機の社長が周囲に関わっている別の企業に関しても言及しました。上田前社長は、「生産の流れが、事の影響で混乱していたかもしれない」と述べています。「今の時代にその影響が大きい理由があるのかもしれない」とも。
船井電機の不透明な状況に、少なからず疑問符がついています。親会社の破産手続き後、経営権の行方は一体どうなるのか、多くの関係者が注目しています。
上田前社長は、買い手のブランドの動向や契約内容、そしてその義務について、今後明らかにする意向を示しました。
この異例の経営権譲渡劇は、業界内外から注目を集めており、今後の展開に引き続き注目が集まっています。