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沖縄県宜野湾市の飲食店で食中毒 複数の人が下痢や発熱を訴え
2025-01-02
著者: 結衣
沖縄県保健生活部は12日、昨年12月12日に宜野湾市の飲食店を利用した10人がカンピロバクター属による食中毒と発表した。同店は1月12日から6日間の営業停止処分とされた。症状を訴えたのは、全員が回復している。
中部保健所によると、同店を利用した12人のうち、カンピロバクター属の菌が検出されたのは11人で、腹痛や発熱、下痢などの症状が見られた。8人の便を調査したところ、7人からカンピロバクター属が検出された。
カンピロバクター属は、家庭や外食などで広く分布しており、特に生肉や生卵を通じて感染することが多い。新鮮な肉であればあるほど感染リスクが高く、食中毒が多く発生している。この食中毒による下痢や腹痛は通常1日から3日続き、ほとんどの患者は1週間以内に回復するが、稀に重症化するケースも見られる。
日本における食中毒は、年間約20,000件報告されており、その中でもカンピロバクター属による食中毒は特に多い。注意が必要な時期は温暖な季節で、食材の取り扱いには十分な注意が求められる。特に、加熱が不十分な鶏肉や生肉類には注意が必要で、調理器具や手指の衛生管理が重要である。
2022年に県内で発生した食中毒は215件、患者は1173人となっており、カンピロバクターはその中でも多くの割合を占めている。このような食中毒の危険性を踏まえ、今後の注意喚起が期待される。