世界
世界1.5億人の子供が出生登録なし!国連が警告する「見えない存在」 - 日本経済新聞
2025-01-06
著者: 花
国連児童基金(ユニセフ)は世界で1億4500万人の子どもたちが出生登録を受けておらず、法的に「見えない存在」となっていると発表した。このような状況では、子どもたちが無国籍となり、基本的な人権や社会サービスへのアクセスが制限される可能性が高まる。登録がされていないことで、子どもたちは様々な危険にさらされると警告している。
最近の報告によると、過去5年間で出生登録されていない5歳未満の子どもたちは5億人を超える見通しである。これは、特に紛争地域や貧困層のコミュニティで顕著であり、子どもたちの権利が深刻に侵害されている。
国連は、子どもたちの保護と権利を確立するために、各国政府に対し出生登録制度の強化を求めるとともに、教育、健康、社会福祉などの基盤を整える必要性を強調している。特に、デジタル技術を活用した新たな登録方法が導入されれば、どの国でもアクセス可能で、登録を受けられる子どもが増えることが期待されている。
これに加え、これらの報告書は、出生登録のない子どもたちが人身売買や労働搾取の危険にさらされやすいことも指摘している。国連は連携を深め、危機感を持つことでこの問題を解決できると信じている。
国際社会がさらなるアクションを取らなければ、見えない子どもたちの問題は今後も悪化する一方である。私たち一人一人がこの問題に対する認識を高めることが求められている。