今シーズンまで指揮を執った荻野貴司（66）氏が10月28日、兵庫県西宮市の球団事務所を訪れ、退任を発表しました。退任後、報道陣の前に姿を見せたのはこれが初めてです。

荻野氏は、球団の駐車場に到着し、サマーシーズントレーニングを終えて帰ろうとしていた新監督（44）と合流。不安な様子で、淡々とした表情で言葉を交わしました。新監督は、荻野氏の体調を気にかけていたとのことです。

荻野氏が前監督に就任したのは、昨年18年ぶりのリーグ優勝に導いた実績を受けてのこと。2年目の今シーズンは最下位に沈み、退任が決定しました。荻野氏は後任に新監督を選ぶ際、「教え子である新監督が適任だ」と支持したとのことです。

13日のCSファイナルステージでDeNAに敗れ、今シーズンの戦いが終了。荻野氏はその直前から体調を崩しており、最終日も選手たちに対して意気込みを語ることが難でした。グラウンドを去っていく姿は非常に哀愁漂うものでした。

球団は、荻野前監督がどれだけの球団ポジションに就くことになるのか明言していませんが、若手選手の成長に期待を寄せています。新監督の下で、球団は新たなスタートを切る準備を進めています。選手たちの中には、荻野氏の方針を尊重し、新監督のもとで一致団結していくことを明言する者もいて、来シーズンへの期待が高まっています。