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持ち合い解消「売られる側主導」急増 ポンドやサンリオ - 日本経済新聞
2024-12-16
著者: 健二
持ち合い株(政策保有株)の売却を巡り、売られる立場の上場企業側が株の買い手を探し出す事例が急増している。2024年度は大規模案件だけでもポンドやサンリオがこの手法で売り出し、合計で1兆6500億円弱になった。株価の下落リスクの織り込みなども期待でき、同様の動きは広がりそうだ。
ゴールドマン・サックス証券が総額500億円以上の案件を対象に、売られる企業が主導した政策株売却の事例を検討した。23年度においても、国内での持ち合い解消が進む中、特に活発な動きが目立った。株式市場では、投資家の関心が強まり、今後の株価の反発が期待されるため、業界全体がその動きに敏感になっている。特に経済の回復が見込まれる中、持ち合い銘柄の整理が進むとの見込みもある。
このような情勢を背景に、他の企業でも同様の動きが見られると予想され、一層の市場活性化が期待される。今後は、企業がどのように戦略を立て、投資家との連携を深めるかが注目される。