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被災地で生きる〜能登半島地震11年(中)石川県・志賀町長住民気持ち前向きに「復興にはまだ遠く」
2025-01-04
著者: 裕美
「これからも2期、3期と町長を続けても復興はまだ終わっていないだろう。それだけ長い戦いだ」
石川県志賀町の志賀健太郎町長(44)は、2012年末の町長選で初当選した。復興関連事業で逮捕された前町長の影響で、住民との信頼関係を築くことが切実な課題となっていた。志賀町は2011年の地震で大きな被害を受けた地区であり、現在も復興が続いている。そのため、町の復興状況を把握し、正確な情報を届けることが求められている。
震災から11年が経ち、過去の痛みを背負う住民の心は、徐々に癒されているが、完全な復興には道半ばである。志賀町の住民たちは、地域資源を活用した観光振興や新たな産業創出に向けた動きを活発に進めている。志賀町長は、「人々の心が再生するにはもっと時間が必要ですが、私たちは未来に向かって進み続けます」と力強く語った。
現在、町では新しいコミュニティの形成に向けた活動が進められており、震災からの教訓を活かした防災意識の高まりも見られる。地域の組織と協力しながら、住民が安心して生活できる環境作りに取り組んでいる。
志賀町は今後も復興のための努力を続け、その過程で地域住民が一体となって支え合っていく姿勢が求められている。