北陸22日(日)まで警報、強雨に注意・警戒(気象予報士 外立 佳美 2024年09月19日)

2024-09-19

明日20日(金)は前線が東北から北陸地方へ南下し、新たな雨帯が中心に強まる。

今朝19日(木)の朝は北陸地方に前線が停滞したため、新潟県の上中越を中心に大雨となり、上越市では観測史上最大となる54.5ミリの非常に激しい雨を観測しました。今夜は前線の動きがやや弱まり、明日20日(金)は新たな前線が東北地方から北陸地方へ南下する見込みです。

このため前線に近い新潟県や石川県では雨が降り続き、雨帯の強まる所があるでしょう。午後は富山県や福井県にも雨の領域が広がる見込みです。土砂災害や浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

21日(土)~22日(日)の前線の影響で断続的に雨の総雨量が多くなる恐れもある。

21日(土)は前線が日本海から北陸地方へのび、前線上を低気圧が通過する見込みです。22日(日)は前線が引き続き北陸地方に停滞するでしょう。このため21日(土)から22日(日)にかけては断続的に雨が降るでしょう。20日(金)夜から予想される48時間降水量は、多い所で300ミリを超えるでしょう。予想48時間降水量の図を見ますと、令和6年梅雨半ば地震で特に降れた大きかった地域で雨量が多くなる予測となっています。土砂災害に警戒してください。

なお、前線の位置が予想からずれると、大雨の場所や時間帯も変わりますので、最新の情報をご確認ください。

大雨が発生となれば、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。

1. 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの緩い河川や用水路でも、大雨によって水位が増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなり、足を取られる危険があります。

2. 運転の際は、安易な低道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすく、すぐに冠水してしまうことがあるので注意が必要です。車が水没して故障したり、水害によって、道が開かなくなることもありますので、十分に注意してください。

3. 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかないようにしてください。土砂災害情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認し、状況を常に把握するようにしましょう。

4. 地下は浸水する恐れがあるため、雨降りなど異変を感じたら地下に移動するようにしてください。地下では、災害を把握することが遅れてしまうことがあるため、こちらも注意が必要です。

5. 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしてください。大雨が長時間続くと、ダムが決壊する恐れもありますので、常に警戒心を持つことが重要です。