北海道 大雪山系・黒岳から初雪の便り(気象予報士 佐藤 優)

2024-09-21

昨年より約2週間早い初雪に

本日(21日)の北海道は、本州近くに停滞する秋雨前線や、大陸側から吹き込む強い寒気の影響を受けて、厚い雲に覆われています。大雪山系の黒岳周辺には、連日の雪。特に昨夜は標高1,500m付近に10月中旬並みの寒気が入り、氷点下の冷たい空気が流れ込んできました。今朝は雲に覆われたため極端な放射冷却現象は発生しなかったものの、その影響で内陸の最低気温が一桁台に下がりました。

また、大雪山系の黒岳には初雪が降り、観測者によれば、昨夜23時20分に黒岳山頂付近で雪が確認されました。さらに、本日の早朝には黒岳山頂付近が積雪状態となっており、特に中腹では雪がしっかりと地面に残る形で積もっているとのことです。

明日以降にかけて本州付近の天気は崩れる見込みですが、北海道全体としては特に大雪山系エリアでの降雪が続く可能性があります。特に、前線の影響で北部や東部では冷たい風が強まり、体感温度がさらに寒く感じる状況になるでしょう。道内の天気予報をチェックし、最新情報に注意することが重要です。

また、悪天候に伴い道路状況も変化しているため、運転する方は十分に注意してください。特に、雪が積もることで視界が悪化することが考えられます。安全運転を心がけ、必要に応じて冬用タイヤへの交換を検討しましょう。