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アラル海、北側の水量が最も増加カザフスタン

2025-01-14

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【1月14日 AFP】カザフスタンは13日、南北に分かれているアラル海の北側部分の水量が2008年以降、最も増加したと発表した。カザフスタンとウズベキスタンの間に横たわるアラル海は、かつて水面積6万7000平方キロに達していたが、旧ソ連時代の干ばつの影響で大部分が干上がった。

一方で、カザフスタンのエコロジー・地質・天然資源省は、2008年以降、北の「小アラル海」の水量は「42%増加し、270億立方メートルに達した」ことを明らかにした。

同省はAFPに対し、水量が増えた理由について「(北部)アラル海保全プロジェクトの第1弾を実施したおかげだ」と説明した。

プロジェクトにはカザフスタン政府と世界銀行が資金を提供。アラル海からの水の流失を防ぐためのインフラ新設などを推進しており、2024年度単独で、アラル海に注ぐシルダリア川から小アラル海に26億立方メートルの水を引き込んで濃度を最低4分の1まで低下させ、水生生物の生育環境を改善した。

古ソ連時代には、シルダリア川とももう一つの河川、アムダリヤ川は、主に綿花・米栽培のために農業転用され、1960年代から2010年代にかけてアラル海の面積は最も90%減少。1980年代半ばの時点で、アラル海はウズベク側の大部分が干上がった「大アラル」と、カザフ側の小アラルに分離した。