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金利戦略で「中間の道」を見極め必須:チーフエコノミスト

2025-01-13

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【ライブアップデート】13日 ロイター= 欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストは13日、ECBが今年再び利下げすることが可能であるとの見解を示した。ただし、利下げを進める一方で、「中間点」を見極める必要があると指摘した。

彼は、「もし金利が急速に低下すれば、金融がコントロールされるのが難しくなる」としつつ、「しばらく金利が高すぎる状態が長く続くのは避けたい」と述べた。

ECBは昨年14回利下げを実施した。市場は今年も14回利下げが行われると予想している。

彼は、「もし金利が急激に下がる局面が続けば、バランスシートの圧縮が柔軟にできない」と述べた。

一方で、物価上昇の継続が金融政策に影響を及ぼし、市場では利下げの影響に対して敏感になっている。

「今年、われわれが見捨てたら、われわれの動きが極端になってしまい、引き返せない中間の道に入ってしまう」と彼は警告したことが響いた。すなわち、ECBは引き続き慎重に政策を進める考えである。

市場では、全体的な物価上昇が続いているため、利下げのペースを保つことが重要とされている。ユーロ圏の経済成長率はこの11年を迎え、やや鈍化の兆しを見せており、これがECBの今後の金利戦略に影響を与える可能性もある。

ユーロ圏では年後半にかけての景気回復が期待されているが、依然として経済の不確実性が高いため、金融政策の柔軟性が求められている。