アニメ「文字起こしナタバレ」のサイトの運営で初の逮捕者……業界では過去に「ナタバレ動画配信」で逮捕例あり、では「文字起こしナタバレ」は?
2024-10-30
著者: 雪
2024年10月30日、KADOKAWAは同社が制作委員会として参加しているアニメ「オーバーロードIII」について、無断で作中の内容を文字起こしした、ウィザードサイトの運営者が3名が著作権法違反で逮捕されたことを発表しました。
過去には「ゲームの実況配信」で逮捕者も。ゲーム業界って他人事ではない。
今回の「アニメの文字起こし」がナタバレ・著作権侵害にあたるとしての逮捕となりましたが、ゲームにおいてもナタバレ・著作権侵害で逮捕される事例が存在します。それは2023年5月17日に「STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん」のエンディングを含む動画などをYouTubeにアップロードしたという事例です。この配信者は2年間の執行猶予がつき、100万円の有罪判決が下ったという事件です。この件に関しては本件の詳細や同作の権利元であるMAGES.へのインタビュー記事なども過去に報じておりますので、参考にしていただければ幸いです。
また、ゲーム実情配信で逮捕者を出さないために配信者や視聴者はあらかじめどのようにすればよいのか、ギャングバンを意識した意見も過去に掲載されております。
本当にそうなるかはこの先の判定や判例を待つことになりますが、今回のアニメでの逮捕の件で、適切な引用ではない「文字起こし」も著作権侵害にあたることができる前例ができました。これは今後多々映像の著作物として扱われるゲームにも適用されるのではないかと言われています。
特にゲームでも、説明書やゲームの核心部分に関する文字起こしを行っているサイトは少なくありません(大半はPVや利益目的ではなく、レトロゲームのアーカイブ目的のサイトであったりしますが)。いずれにせよ、ゲーム実情配信・配信のナタバレと同様に、ゲームの文字起こし記録・動画によるナタバレも著作権侵害としてなり得る可能性があることは心に留めておくのが良いでしょう。