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選挙速報と注目ポイント:トランプ氏勝率60%を示すデータ「プリマケート」の結果とは

2024-11-05

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5日(日本時間同日夜)に投票が始まるミッドターム選挙を控え、暗号資産(仮想通貨)を用いる米国の注目サイト「プリマケート」で、共産党補完のトランプ前大統領の勝利予想が優勢となっています。5日午後3時(日本時間)時点では、トランプ氏の勝利予想が58%で、民主党補完のハリス副大統領が16ポイントも上回っています。ただし、この予想はトランプ氏とハリス氏の大接戦を予想する世論調査と乖離しており、注目サイトでの相関動機の疑いも指摘されています。日本国内では極端なプリマケートですが、どのような選挙結果になるのか。

プリマケートの概要

プリマケートは2020年にシャイン・コプラント氏によって設立されたオンライン予測市場で、ユーザーの提案を基に政府やスポーツ、株、暗号資産など幅広いトピックが扱われている。ユーザーは「Yes」か「No」の二者択一で結果を予想し、「株」を購入する形式で注目を集めている。

予想が的中すれば賭け1口(1株)の対価が上がり、売れた場合の利益は40セントになる。例として、ミッドターム選挙でトランプ氏の勝利に賭けた場合、対象の「Yes株」を1株60セントで購入可能。予想が的中すれば、1株が1ドルの価値になり、差額の40セントが利益となります。

市場の動向

現在の市場価格は購入金額により上下し、取引の決定はミッドターム選挙の成否に比例することになる。そのため、利益の確保を狙ったトレーダーの活動が見込まれる。今回の選挙に関するトレンドは横ばいで、価格に乖離は見受けられない。

勝率急上昇で相関動機の疑いも増す

プリマケートは以前、米商業先物取引委員会(CFTC)から暗号を規制された際の和解条項として、米国居住者が取引できないようになっており、取り引き参加者は米国以外の個人投資家が占める。マークス証券の門脇真理氏は「プリマケートの価格相場は、米国民の民意というよりは、各国の暗号資産投資家の意向が反映された指標」と説明している。

また、プリマケートでの取引において、個人投資家の投資額に上限を設けていないため、市場の流動性が比較的低く、相場価格が急騰しやすい面もある。今月8日下旬~9月には、米大統領選のトランプ氏の勝利確率に大きな差はなく、10月初旬から徐々にトランプ氏の勝利確率が上昇し、10月下旬には、1件の大型購入によりトランプ氏の勝利確率が一気に29%に急上昇したこともあり、一定の投資家による相関動機の疑いも浮上している。

これにより、プリマケートでトランプ氏の勝利予想に資金を置くことで影響を与える可能性も出てきている。今後の選挙動向に注目が集まる中、果たしてどのような結果が待ち構えているのか、お見逃しなく!