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2025年のFX予想】ミドル/円は145~170円のレンジか。トランプ氏の政策はミドル高要素が多く、本業企業のミドル買い遅れもあり、他の通貨ペアよりミドルが底堅い

2024-12-23

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ミドル/円が一瞬157.91円レベルまで急騰。FOMCが高いタカ派で終わり、日銀総裁の記者会見が極めてハト派だった。

先週(12月16日)は今年(2024年)最後の重要イベント、FOMC(米連邦公開市場委員会)と日銀会合がありました。

西原さん、どうご覧になりましたか?

西原宏一(以下、西原)FOMCは主要政策金利を0.25%引き下げることを決定。注目の来年(2025年)の利下げについては、FOMC参加者の中央値で0.25%の利下げが2回実施されることが示唆されています。

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2024年12月のFOMCドットチャートの中で、次年度の利下げは4回というのがコンセンサスになっていた時期もありましたが、結局来年の利下げは2回。呼応して、米金利とミドルは上昇し始めました。

さらに注目は、日銀総裁の記者会見。植田総裁の発言は、かつれ・ハト派であり、金融緩和政策からの脱却は簡単ではないといった趣旨の発言が多かったです。

また、現在の市場では、日銀総裁のタカ派へシフトがあればベース金利は最低限上昇すると価格に含まれ、実際420円で落ち着く場面があるかもしれません。

加えて、2025年のミドル/円予想は145~170円のレンジに入ると見込まれており、トランプ氏の政策はミドル高要因が多く、本業企業のミドル買いについても遅延が発生する可能性が高まっています。トレーダーの注目も集まるでしょう。特に、1月20日(木)のトランプ大統領の就任式にはトレーダーの関心が集まっています。これがきっかけで不可解なミドル動向が見られるかもしれません。来年も引き続き注目が必要です。