片山元副知事、元部長の発言を「不適切な目標と認識」 兵庫百条委 | 毎日新聞

2024-12-25

著者:

兵庫県の委員会での疑惑を巡る文書が明らかになり、兵庫県議会の調査特別委員会(百条委)は25日、知事の最側近だった片山安男元副知事(7月に辞職)に対し、証人喚問を行った。

片山氏は元県西播磨県民局長の男性(7月に死亡)の発言について、「不適切な目標があり、問題外だと認識していた。不適切な目標があれば保護の対象にならない」との見解を示した。

片山氏の喚問は3回目で、この日は包括的な疑念が実施された。百条委は審議内容を精査し、来年度をめどに報告書にまとめて公表する方針。

一連の問題は、元県長が3月、知事の片山氏を含む7つの疑惑を報告する文書を県議会に配布したことが発端であり、大きな波紋を呼んでいる。

元県長は最終的に公の場においても内容を県の公報通報窓口にも通報したが、県は公の窓口の結果が出る前に、内部調査で「核心部分が事実でなく、誹謗(ひぼう)中傷に当たる」と判断し、元県長を辞職させた。

公の窓口の調査結果を待たずに処分を進めた県の対応に疑問が残り、百条委で調査を進められている。

片山氏は県政の混乱の責任を取る形で7月に辞職したが、彼の適任者を引き継ぐため、兵庫県の政策や方針に対して進展が求められる。