10万ドル台で頭打ちのビットコイン、2万ドル急落の可能性
2024-12-26
著者: 結衣
【お知らせと訂正 2024年12月26日18時55分】 今記事初出時にタイトル、本文に誤差がありました。ご迷惑をおかけした読者の皆様、改めてお詫び申し上げます。
ビットコインの価格は12月5日に史上初の10万ドルの大台を突破したが、その後は急落の懸念が高まっている。直近では9万78000ドルでの取引が行われている。
今回の急落の背景には、ビットコインの戦略的資金管理の計画があり、世界のマネーサプライ(通貨供給量)が、直近で4兆61000億ドル(約6465兆円)減少したことが影響している。ビットコインの価格が最大2万ドルの暴落に至る可能性があると警告されている。
「ビットコインの価格は歴史的に、世界のマネーサプライの動きに7〜10週間遅れて連動してきた」とThe Kobeissi Letterのアナリストは12月22日にX(旧Twitter)に投稿し、「ビットコインは調整を待っているのではないか?」と問いかけた。
世界の資本市場に関する業界トレンドを提供する週刊ニュースレター、TKLの発行元であるThe Kobeissi Letterのアナリストは、現金と各種金、個人向けマンケート・ファンド(MMF)などを含むマネーサプライ指標のM2が、10月の108兆5000億ドルから4兆61000億ドル減少し104兆64000億ドルに縮小したと指摘した。8月以降の最も低い値に達したと報告されている。
「この相関関係が今も継続されているのなら、今後の数週間でビットコインは最大2万ドル急落する可能性がある。ビットコインの熱狂的な上昇は一時停止されるかも知れない」と、彼らは述べている。
金融政策を通じてマネーサプライを管理する米連邦準備制度(FRB)は、インフレを抑えるために引き締める一方で、経済がリセッションに陥るのを防ぐために利金を引き下げようとしている。FRBは先週、予告していた25ベーシスポイントの利下げを行ったが、インフレ再燃のリスクの中で、来年の利下げ回数が予想より少なくなる可能性が高いことが警告されている。