健康

座っている時間が健康に及ぼす影響とは?不健康な老後を迎える原因が明らかに!

2025-01-07

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最近の研究によれば、長時間座っていることが健康に多大な影響を与えることが判明しました。米ハーバード大学の研究チームが実施したこの研究は、座っている時間を短くすることで、健康的な老化を促進できる可能性があることを示しています。研究結果は「JAMA Network Open」に2023年6月11日に掲載されました。

研究の概要

この研究は、Nurses' Health Studyに参加した47,176人の女性を対象に、20年間にわたる追跡調査を通じて得られたデータに基づいています。参加者は1992年時点で50歳以上であり、長時間の座位行動と低強度の運動(light-intensity physical activity:LPA)が老化に与える影響を調査しました。分析の結果、座っている時間が1日あたり2時間増えるごとに、健康的な老化を達成する確率が12%減少することが示されました。

座っている時間と身体活動

また、座っている時間が1日あたり1時間増えることで、LPAに参加する確率が6%上昇することも明らかになりました。このことは、仕事中の座位時間が増えることで、日常生活における身体活動が減少することを示唆しています。

健康的な老化の達成

研究に参加した人々の中で、健康的な老化を達成したのは3,873人(8.6%)であり、座っている時間を減らすことが効果的であることが示唆されています。さらに、夜間の睡眠時間が7時間未満の人々は、座っている時間を運動に置き換えることで、老化を防ぐ可能性が高まると指摘されています。

専門家の見解

専門家のアンドリュー・フリーマン医師は、座っている時間を減らし、代わりに運動を取り入れることが心血管の健康を保つために不可欠であると述べています。「どのような方法でも良いので、体を動かすことが重要です。運動は心臓の健康を促進し、生活習慣病のリスクを低下させます」としています。

まとめ

この研究は、日常生活での身体活動の重要性を再認識させ、特にデスクワーカーにとって重要な警告となるでしょう。座っている時間を意識的に減少させることで、健康的な老後を実現するための手助けになるかもしれません。

さらに、毎日の運動を取り入れることは、ストレスの軽減やメンタルヘルスの改善にもつながります。過去の研究によれば、週に150分の軽度の運動が、幸福感や全体的な生活の質を向上させることが示されています。