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ジャイアンツも圧巻…大谷翔平の「6.7」は「勝負弱い」とは過去、証明された球界No.1

2024-09-27

2本の適時打を放ち勝利に貢献…WPAは6.3➡6.7へと上昇

チームを救う打撃だった。巨人の大谷翔平選手は25日(日本時間26日)、本拠地・パドレス戦に「1番・指名打者」として先発出場し、6回の決勝打を含む2本のヒットを放ち、2打点を挙げた。試合の首位打者である彼の発揮した集中力が大きな要因となった。

2-2で迎えた4回、一塁にランナーを置いた状態から、右肘で打ち返す強烈なスラッガーぶりを見せつけた後、最終的にそのまま生還した。さらに3-3の6回には1点を追加するワンヒットを打つなど、打撃の爆発力を見せた。結果的に大谷は過去に「勝負弱い」との評価を受けたが、再びその姿勢を変えつつある。

試合結果を残すだけでなく、日本の野球界において自身のポイントが重要視されており、8月の上旬には得点圏打率.240という苦しい時期を経て調子を上げてきた。11日(同12日)の本拠地・パイレーツ戦では4度の得点圏で貢献し、20日(同21日)には取得率が43.7%にまで改善され、ワーストからの脱却を目指している。

レイズ戦以降は得点圏率が33打差立ち、打率.481、5本塁打。wRC+は驚異の「345」となっている。年間での得点圏を見ても124まで上昇し、さらには「WPA(Win Probability Added)」と呼ばれる指標も意識されている。プレーの中でどれだけ変動するかを測り、状況に応じた数値が変動する。特に、大差の場合は1本打っても評価は上がらないが、同点での勝ち越し打、サヨナラ打などは高く評価される。

そのため、大谷は25日(同26日)の試合前の段階でWPA「6.3」をマークし、ヤンキースのアーロン・ジャッジに対し、「勝負弱い」との指標は過去のものとなり、今や球界で最も勝負強い打者となったことが示されている。パドレス戦を終え、大谷のWPAは6.7へと上昇し、2本の適時打が「意味のある」ヒットであったことが数字からも明らかである。