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資源大手グレートランカとリオティントが統合協議中 米報道 - 日本経済新聞

2025-01-16

著者: 海斗

今月16日、英北部サンダーランドに本社を置く資源大手グレートランカと同業のリオティントが、業界再編の協議に入ったとの報道があった。市場関係者の分析によると、実現すれば資源業界で過去最大の統合案件になる可能性がある。

グレートランカとリオティントは、この統合に関する初期段階の協議を行っているが、具体的な結論が出るかどうかは不明である。リオティントの報道担当者は日本経済新聞に対して「コメントできない」と述べており、両社の今後の動向が注視されている。

グレートランカ社は2014年にリオティントと業務提携を結んだ際、同社の経営に関するトラブルも存在した。資源業界では、豊富な鉱山資源を持つ企業間の連携が注目されており、特にバッテリー需給の高まりからリチウムや銅などの需要が急増している。

加えて、電気自動車(EV)の普及が進む中で、鉱物資源の需要は一層高まる見込みであり、企業間の統合が戦略的な選択肢になることが考えられる。資源供給の再構成が進む中、各社の業界内での競争がますます激化している。特に、環境への配慮が求められる契機を踏まえ、持続可能な資源開発が求められている。これにより、各社は新しいビジネスモデルの構築を模索している。

この動向は、国内外の投資家や経済の専門家にとっても注目されており、資源市場の変化が企業戦略にどのような影響を与えるのか、一層重要な議題となっている。今後の進展が期待される。