子宮頸癌予防のHPVワクチンをもっと知って欲しい【接種期間が延長】
2025-01-14
著者: 裕美
国立がん研究センター(NCC)は、子宮頸癌の予防・検査に関する報告の公開を開始しました。
HPVワクチンの接種を受けることで、子宮頸癌の原因の50〜70%を予防することができます。ワクチン接種により、早期発見を促し、早期治療に繋げることが極めて重要とされています。
HPVワクチンの接種に関する期間が、条件付きで延長されました。日本医師会ではこれに合わせて、動画「HPVワクチンの接種を検討してみよう!~接種期間が条件付きで延長されました~」を公開しています。
今現在、女子小学6年生から高校1年生の女子を対象に、無料でHPVワクチンの定期接種が行われています。HPVワクチンの接種は合計3回が必要です。
日本では、HPVワクチン接種の推進が不十分であったため、対象年齢の時期での接種機会が減少していることが背景にあります。特に17歳から27歳の女性(1997年4月2日~2008年4月1日生まれの女性)を対象とした接種機会が失われないようにしましょう。
今後のHPVワクチンの接種期間は、2025年3月末までとされており、この時までに接種を完了した女性に対しても、期限終了後に公費で3回の接種が可能とされています。これにより、接種を希望する女性が接種機会を逃さないようにすることが必要です。
接種期間終了後の取り組みについても、2024年11月に厚生労働省が開催する「第64回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会」で詳述される予定です。この会合では、2025年3月末までのHPVワクチン接種を受けた女性については、期間終了後も公費で3回の接種を完了できるような方策が検討されます。
したがって、2008年度生まれで2025年3月末までに1回以上接種した女性に対しても、接種回数が数回に限られる場合でも、ワクチン接種の対象となる可能性があります。
政府の注意喚起として、今後の接種機会についてもアナウンスされることが期待されています。これからの接種に関しての最新情報や不足の事態への対応が求められています。