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「資産51兆円」でマスク氏が3年ぶり1位返り咲き…2025年版の世界長者番付
2025-04-01
著者: 花
【ニューヨーク=小林泰堯】米誌フォーブスが12日発表した2025年版の世界長者番付は、米電気自動車メーカー大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が3年ぶりに1位に返り咲いた。資産は3140億ドル(約51兆円)で、前年から715億ドル増えた。
マスク氏は、テスラの業績拡大を背景に、自身が率いるスペースXや人工知能(AI)関連企業での急成長も寄与している。前年度に比べて資産の増加が顕著で、過去1年間で資産が1147億ドル(約19兆円)増加したことは注目に値する。
一方、トランプ政権で高官を務めたマスク氏に対しては批判も高まっており、特にテスラを取り巻く環境の中で、運転業界への規制強化や労働問題も影響している。今後、テスラの販売動向に注目が集まることが予想される。
2位にはミズーリ州の大手製薬会社アボットのジョージ・アボット氏がランクイン。彼の資産は2116億ドル。テスラとの競争が続く中、アボット氏の成長も目が離せない。政府の政策や市場の変化により、世界の大富豪たちが直面する課題も多く、今後の展開が期待される。
日本ではファーストリテイリングの柳井正氏が704億ドルで、106位にランクインしている。彼の貢献が世界のファッション業界に与えている影響は大きい。
世界的な富裕層の資産は一層の増加が報告されており、今後の経済状況によって動向が変わる可能性がある。特に「億万長者」と呼ばれる層の増加は、従来の資産形成の常識を覆すものかもしれない。近年、2730人以上の億万長者ができたとの調査結果もある。これからも世界の富のシフトが続くのか、注目していきたい。