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「終列車で下車?おやめください!!」全力で制止される“秘境駅”なにがある? 電波ナシ道なし家もない!

2024-09-15

秘境駅の概要

1日の列車は2往復のみ、途方もなく着けず、携帯電話の電波も入らない——大自然の中にある大峰山脈信山線の終着駅に降り立ってみました。なぜ、ここに駅があるのでしょうか?

利用者数と評価

2023年度の平均利用者数は「0.4名」!!

静岡県の川根本町にある大峰山脈信山線の終着駅は、秘境駅を世に知らしめた牛山隆信氏による「秘境駅へ行こう!」ランキングで、何十年も常に上位にランク付けされています。

アクセスの難しさ

同駅への列車で行くことは容易ですが、駅にアクセスする道が存在しません。携帯電話の電波もまったく届かず、人里が存在しない地区に位置しています。このため、2024年の時刻表では、終着駅へ行く列車が2往復なっており、仮に下車できたとしても1〜3時間の滞在は余儀なくされます。

安全対策

信山線は代替交通機関の乏しい山深い地域を行きます。利用者は手動式のため、車掌が乗客へ行く先を募り掴まれていますが、最終列車で終着駅に下車することは全力で禁じられています。人里離れた山の中に、どれほどのような危険が潜んでいるか知らずとも、利用者の安全のために日帰りでの利用となっています。

終着駅へのアクセス方法

終着駅問い合わせは、千頭駅から9分発の201列車で終着駅10時36分着、折り返しの12時53分発202列車に乗車するパターンと、12時20分発の203列車に13時42分着、15時43分発に乗車するパターンが楽です。終着駅で途中下車しても、信山駅まで全線踏破する場合は、201列車に乘らないと日帰りできません。

列車の利用体験

では、そうしたわけで201列車を利用してみましょう。到着前の車掌アナウンスでは、「川根ダム設のために設定された駅で、道路もなく列車でしか行けない秘境駅です。」と丁寧な説明が入ります。終着駅へ停車するには、乗り手(吉永晴一:写真作家)以外に下車客はおりませんでした。

駅の構造と利用状況

駅の構造は1面1線で、低い川根線ホームのはばかりに、一般的な鉄道と同じ高さのホームが残り、小部屋があります。年間平均利用者数は、2022年度では1名。翌2023年度はコロナ禍が影響し0.4名(共に大峰山脈信山線調べ)です。旅行者がメインの利用者なのですが、たまにながら林業関係者も利用しています。駅名の由来は地名とのことです。